Hyper-VからVMを移行する
Last-modified: Mon, 04 Nov 2024 21:24:44 JST (36d)
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Hyper-V上のWindows10マシンをProxmox上のVMへ移行します。
環境は Proxmox VE 8.2 です。
Proxmox上に移行先VMの作成
Proxmox側に以降先のVMを作成します。
- VMの作成をクリックします。
- 「全般」タブでは、VMの名前を適当につけます。
- 「OS」タブでメディアを使用しないにチェックを入れます。ゲストOSはWindows、バージョンはWindows10を選択します。その下にあるVirtIOドライバ用の追加ドライブを追加は必要に応じ後から入れるのでチェックを外します。
- 「システム」タブでの設定は特に不要です。(移行元Hyper-V環境のWindows10はUEFIのセキュアブートではなくMBRなBIOS起動だった為)またWindows11では必須のTPMについても、今回移行対象がWindows10だったのでチェック不要です。
- 「ディスク」タブではバス/デバイスにIDEを選択します。これは移行元Hyoer-V環境がIDE接続だった為です。ディスクの保存先はProxmoxサーバ内のSSDに作成をします。これは筆者環境ではNFS上にディスクを配備すると何故か速度が全く出ず起動に数十分かかる有様だった為です。iSCSI環境だと改善するという話もありますが、今回未検証です。耐障害性はバックアップで担保することにします。
- 作成するディスクのサイズですが、このディスクは後で差し替えるためのダミーなので1GBでいいです。
- 「CPU」のタブでは動作していたHyper-V環境のスペックに合わせます。
- 「メモリ」タブも同様に、動作していたHyper-V環境に合わせます。
- 「ネットワーク」タブはProxmoxに設定しているブリッジに合わせます。Hyper-V環境でVLAMを使用していた場合は設定時ているVLANタグを合わせないと通信できないので合わせます。MACアドレスは元のVMとは変わるのでその点注意です。
- 以上設定できたらVMを作成します。
Hyper-VのVMエクスポート
- Hyper-Vの移行元VMをエクスポートします。この時Hyper-VのVMはシャットダウンをし、スナップショットがあれば全て結合した状態で行います。
- Hyper-VのVMがエクスポートできましたら、その中にある仮想HDDイメージファイル(拡張子vhdx)ファイルを適当なNASなどを用いてProxmox側へ持っていきます。
Hyper-V仮想HDDの変換とVMへマウント
- エクスポートした仮想HDDイメージファイルはそのままではProxmoxで扱えないので変換をします。この時、Proxmox上に作成をした移行先VMの番号と、Proxmoxサーバ内SSDのマウント先名が必要になります。
ここでは、Hyper-Vの仮想HDDイメージファイルを格納したNASをProxmoxにマウントしてその中で作業をしています。
qm importdisk <ProxmoxのVM番号> <エクスポートした仮想HDDイメージファイル名> <Proxmoxサーバ内SSDマウント先名>
- 変換が終わると、移行先VMの「ハードウエア」メニューに「未使用のディスク」として出現します。
- ダミーで作成したディスクをデタッチしてVMから切り離します。
- 変換した未使用のディスクを選択し、「編集」ボタンをクリックします。
- 「ディスクイメージ」の箇所で先ほどの未使用ディスクを選択し、追加をします。
起動順序変更と起動確認
- 「オプション」メニューから「ブート順」を選択し、「編集」ボタンをクリックします。
- ブート順編集画面で先ほど追加したディスクに「有効」チェックを入れ、ドラッグして起動順番を入れ替えます。
- 設定を保存後、VMを起動してみます。
- 無事起動したら移行完了です。おそらくライセンス認証は無効化されるので、動作確認後再度認証をします。
不要なディスクイメージの削除
移行先VMでの動作検証がOKなら、ダミーで作成したディスクイメージは不要なので削除します。
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